岩手の山火事

ロサンゼルスの山火事の時は、大谷さんの家は大丈夫なんだろうか、などとまだどこか他人事のように見ていたように思う。それが岩手の山火事になったら自分の国でもかと注視していた。やっと降った雪と雨で落ち着いてきたものの消防隊員が木の根っこまで掘り上げて水をそそいでいるところを見ると山火事の恐ろしさと消火活動の大変さを知った。

火災新種保険の査定担当となってまだ間がない30歳ちょい前の頃、会社からの命令で森林保険(火災保険分野)の査定実習の講習会に参加した記憶がある。損害保険協会の主催だったのだろうか各社の若手が参加して観光バスで行ったのは確か三河地方の山奥だったと思う。
当時は森林保険なんてあるのか、加入している人はいるのか、これの調査に赴くようなことがあるのだろうかなどと疑問だらけのうちに、調査実習については傾斜地の木々に紐を結んだくらいの記憶しかない。

今日はちょっとだけ時間があったので1992年初版発行の「損害保険実務講座」を読んでみたら、山火事では出火の原因は不明な場合が多い、消化鎮圧には極めて困難な場合が少なくない、危険率は岩手・宮城・神奈川・山梨が3等地で最も高いなどとあった。今回の山火事がこれによく該当しているのでなるほどと実感。


小庭の紅梅散る。
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岩手大船戸のみなさんは今年は梅見もできなかったのだろうとお見舞い申し上げるしかない。