銀行員の本

2月11日(火)、昨日は外出なしで話題がないため無理矢理更新をしたのだが、一転して今日は話題に事欠かないくらい。
かと言って全部書くこともできないので内容は絞りつつ時系列で。


未明、目黒冬弥『メガバンク銀行員ぐだぐた日記』(株式会社三五館)を読了。日記シリーズの三冊目。メガバンクM銀行の現役社員が記したもの。合併前はF銀行の行員でD銀行も含めて合併してM銀行になったみたいなので、たぶん入社した時は富士銀行で今はみずほ銀行だろうと思う。D銀行とは第一勧業銀行のことだろう。
主に関東圏で南は宮崎まで転勤を8回(9回だったかも)も繰り返した営業ばたの苦労話。著者が最も言いたかったことは上司しだいでガラリと変わってしまうサラリーマン人生のこと、同感。近年の銀行のATM作動不良やオレオレ詐欺事案についての内部事情などもよく分かった。そんな中でも出世欲の強い上司や調子のよい部下が出世していくのはどこでも同じなんだなあと思う。真面目で正義感の強い著者のような人は不運なめぐり合わせにもなる不思議もよく分かる。
それでもサラリーマン生活の終わりに向けて、出世のことより課内課長として誠実な顧客対応で定年まで勤めて行こうと考えたところは、誇りに思っていいと思う。
【読書NO.2025-3】
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午後、直属の上司ではなくて私のことを「約款の神様」と評してくれた先輩(82歳)の訃報メールを見る。それでも時代の流れで定年に近い頃は約款の理解力も落ちていた。

4週ぶりの歯科医通院、やって欲しい治療は左右の奥歯の歯茎に薬を入れてもらいたいことで5分で終わることなんだが、歯科衛生士が歯石を取るということで計30分も要した。それでも昨秋に傷めた両奥歯はほぼ90%は良くなった。次は1か月後でいいと思う。
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月2回の日曜日や祝日も診察してくれるのはありがたい。

白梅(玉牡丹)が満開に近づく、自作織部鉢の高台が欠けて不安定。
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風は強かったのだが日差しが穏やかだったので掃除した。

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かなり採り遅れていたカブを抜き、厚めに皮を剥いて繊維質を除いたつもり。
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明日には酢にも浸かることと思う。


今日あたりの気温であれば放置している小庭の施肥なども行えると思うのだが、明日の午後は雨らしい。

ミスタードラゴンズの失敗

2月7日(金)、【読書NO.2025-2】江本孟紀『ミスタードラゴンズの失敗』(扶桑社新書)を読み終えた。ミスタードラゴンズとは中日ドラゴンズの立浪監督のことである。子供のころ(親父の代)から中日ファンだった私にとっても、とても残念な3年連続最下位だった。


東映フライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)、南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)、阪神タイガースで活躍した江本孟紀が昨年11月上梓したので読んだ。
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江本の解説者としての発言を聞き、ネットでのコメントを読んだりしていると割とズバズバ言うので面白かった。本書においても立浪の監督しての不適を、あれこれプロ野球界の歴史と名監督を比較しながら分析していたので十分に納得できた。
一言で云えば名選手だった立浪は、中日一筋で活躍した過去の名声そのままに監督になってしまったことが失敗だったということであろう。つまり中日だけでなく他チームのコーチの経験すらもなく監督を務めたことが大きな誤りだったということ。他チーム経験のある監督同期の新庄だって2年最下位のあとはちゃんと2位に押し上げて4年目に入るわけだ。
私ですら役職定年前に9年間の転勤で名古屋以外の地で働いたことは、自分にとって大きな勉強になったことは間違いないと思っている。
来期の中日井上監督は立浪とは違うキャラで、何かはやってくれると思うのだが、江本の監督論から云えばその次はやっぱり井端が中日ドラゴンズの監督として適任者だろうと思う。
本書で知った「歴代の監督が監督を育ててきた」という巨人の歴史については、そのとおりだなぁと納得できた。
また江本の著書が80冊を超えているとは知らなかったのだが、本書でちょっと気になったのは江本より先輩のことは全てさん付け、後輩は全て呼び捨てであったとこである。体育系だからだろうと思うのだがすごく違和感があるので筆者としてはどちらかに統一した方が良いのではないかと思った。


今日行った市役所の表玄関のバスケット
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葉牡丹、薔薇、南天、ゼラニゥムなど

昨日、頂いちゃった花かご
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頂く理由はあるのだが、その前段階の条件がクリアーされていないことが今日確認されたので担当者に連絡したところ、自分でも驚いていた様子だった。責任者にも報告するように指示しておいたのだが、この会社も立浪と同じように自社一筋過ぎているのかもしれない。


明日の予報である積雪はアタリそうな予感がする。

今年最初の読了

2月4日(火)、未明に今年初の本を読み終えた。しばらく読書から遠ざかっていたのは単に意欲がなくなっただけでなく、白内障の術後しばらくして右目が不調でもあったから。読書復活にあたっては娯楽本から始めてみたので簡単に読み終えることがぎきた。


【読書NO.2025-1】
それは、『警察官のこのこ日記』(株式会社三五館シンシャ)2025年2月1日初版発行、身バレ覚悟で安沼保夫がつづったというもの。
読み始めは、「警視庁内で私に対する非難や中傷もあるだろうが、本書にあるのはすべて私が実際に体験した事実である」と、あったのでたぶん現役の暴露本かなと思われた。
明治大学を卒業して警察学校で地獄の半年後、交番勤務を終えて機動隊へ。その後刑務課留置係を経て刑事となった警察官の喜びと悲哀が描かれていて面白かった。ただし大笑いするほどのものではなく知らなかった警察の内部事情がよく分かったという意味の面白さ。それとちゃんと法律的な付言が記されていたのもいい。
以前から私がよく行くスーパーへの通り道にいつもパトカーが一旦停止違反を取り締まっている実態(私も一度引っかかった)に、警察官にもノルマがあるのかなと思っていたのだが、あるのかなというレベルではなく、署内はノルマだらけのようで納得できた。また昇進については普通のサラリーマンよりも難しいような気がする。なんとなれば体育系の要素が強くかなりのフラックでもあるから。
最終章では上司に恵まれなかった(今でいうパワハラ)ため著者も退職を考える。40歳巡査部長で超過勤務手当てを含めて900万円を超えていたので3人の子育て費用を考えれば身分保障もあり経済的にも安定している。しかし、夜勤とか盆暮れも休みなく家庭サービスができない。そこで転職サイトから選んだのが同じ公務員の法務技官。ただし減収ではある。退職に当たって上司を内部告発したものの臭いモノにフタで体よく握り潰されたというもの。
そして著者の退職を聞きつけた警察学校時代に最も厳しかったビンタの助教だけが送別会をやってくれて、たった一人の恩師だったというところはちょっとだけ泣かせた。
そういえば、私の大学時代に同じゼミに所属していた知り合いも、機動隊に入ってすぐに退職してその後同じ大学の事務員になっていたことを思い出した。
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より多くの人に楽しんでもらおうと某所に預けてあるウメ盆栽が満開した。
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昨日は小庭にシジュウカラがやってきて、急いで撮ろうとしてシャッターを切った瞬間に逃げられた。もしかしたらと思って見てみたのだが写り込みはなく残念。


今日は心筋リハビリの日だって先日の血液検査の結果がでた。例の心筋梗塞再発リスクの指標が先回の221から199に下がっていたことが分かった。理学療法士さんが正常の125まで頑張りましょうと言う。
血液検査のたびに下がっているのでやる気にはなる。
このごろ摂取塩分を緩めているのだが今の食生活を続けながら90歳を目指そうと思う。

今年を振り返る➂

12月27日(金)、昨年から読書復活を目指していたのに今年は昨年よりもさらに少なくわずか14冊で終わってしまいました。7月11日以降が0冊なんです。原因は白内障の手術後の経過が思わしくなかったからでしょう。


一時期年間80冊ほどこなしていたのにすっかり活字離れしちゃいました。今、ちょっとだけ読書意欲が湧いてきましたが火をつけたのはこれです。
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先日、歯医者の待合室で主に子ども向けの本棚を何気なく見ていたら、あったのです。ちょうど院長が診察室へ私を呼ぶので、「これ、うちの猫たちのことが書いてあるので読んでね」と言ったら、聞いていた受付のおばさんが付箋を持って走ってきました。
次に通院した時に院長が何か言ってましたがよく覚えていません。

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拙ブログや同人誌『山波』には母猫が連れてきたのは福ちゃんと幸ちゃんだけになっていますが、Gakkenのこの本に書いてあるように本当は3匹だったんです。
「…翌日やってきたとき、子ネコは2匹になっていたのです。カラスなどにおそわれたのでしょう。・・」

元々ノンフィクションを好んでいた私はこのような想像力が乏しいのです。しかしノンフィクションは疲れます。なので近年は時代小説の毎度同じようなストーリーなのに、つい読んでしまうといった娯楽読書をしていました。今後はあれこれ気ままな読書にしたいと思います。


ここで白内障手術の総括をしておきます。
1週間空けて左右連続して手術したわけですが、最初の右をやった時はあまりにも鮮明に見えたので文明開化だと叫んでいました。次の左目は術後充血が酷くて心配していましたが医師の言うとおり約1か月で充血も消えました。ところが経過が順調であったはずの右目に1か月半くらい経過したころから涙目とゴロゴロ感が生じて、失敗かとセカンドオピニオンまでしたのでした。
このセカンドオピニオンも失敗して、なかばあきらめの境地で目薬も止めて放っておいたら左右のバランスもよくなり結局落ち着いたのは、術後半年でしたね。
視力は術直後よりやや落ちていますが室内ではメガネなしで不自由なく行動できています。
白内障の手術に躊躇っている方には半年を目途に早めに実施されることをお薦めします。


今日は男の料理で昨年から冷凍保存していた「ハゼの甘露煮」をつくりました。
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半日天日干しをしてグリルで素焼き3分、水・日本酒・醤油・酢・ミリン・砂糖・だし昆布・梅の弱火で煮ること約1時間、いい味加減にできました。
来年は竿先2.7mのハゼ釣りをメガネなしでできるのが夢のようになってきました。


今、読みたいと思っているのは扶桑社新書、江本猛紀著「ミスタードラゴンズの失敗」です。

大玉トマト

7月11日(木)、未明『風の市兵衛➆』を読了。
8時起床で朝刊を取りに行くとセミを発見、一作日のセミではないだろう。
例年とは異なるので今年はセミが多いように思われる(・・?


低木のボタンの葉にしがみついていた。
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午後、念のため覗いてみたらいなかったのでどこかへ飛んでいったのは間違いない。

夕方の小庭チェックでツルに首が絞められているキュウリを発見。
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ツルを切らないようにほどいてやろうかと思ったのだが、そのような細かい作業を悪い姿勢で行なうと直ぐに腰にくるのでそのままに。

今年の大玉トマトは難しい。
第1花房の実は尻ぐされ病でカット、第2花房の実は虫が入ったのでカット、第3以降は大きくならない。
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これは何とか生き延びている数少ない完熟を楽しみにしていたものなのだが、早くも裂果。断続的な降雨で膨張と乾燥が災いしたと思われる。


風の市兵衛を読み続けている。
【2024-12 辻藤魁『天空の鷹 風の市兵衛⑤』(祥伝社文庫)】 6月30日読了。
息子の汚名を晴らす仕事を引き受けることになった市兵衛。
【2024-13 辻藤魁『風立ちぬ(上) 風の市兵衛⑥』(祥伝社文庫)】 7月8日読了。
今でいう家庭教師になった市兵衛が、家庭教師先の美貌の娘を助けることになるのだろうと筋書きはすぐに分った。
【2024-14 辻藤魁『風立ちぬ(下) 風の市兵衛➆』(祥伝社文庫)】 7月11日読了。
予想した筋書き通りだったのだが、娘を助けるために風の剣を使うのではなかった。その締めくくり方が穏やか過ぎて私としては意外であった。
この上下には解説がなかったことも意外。

読書の備忘記録として記しているので拙ブログのタイトルとカテゴリーは不一致。
ストーリーとしてはほぼみな同じ、それでも飽きない何かがある。